古建築探訪 虎渓山 永保寺

虎渓山 永保寺は多治見市にあるお寺で国宝の開山堂、観音堂を始め岐阜県指定、多治見市指定文化財等多数の文化財を所蔵する寺院です。

 正和2年(1313年)に夢窓疎石(1275-1351)が現地を「山水の景物、天開の幽致なり」と賞して古庵を営み、翌年に観音閣を建てた、、、というのが当寺の草創とされている。

・・・東濃界隈にお住いの方々はよくご存じの事かと思いますが、岐阜県下では数少ない国宝が存在するお寺です。
入場は無料。駐車場はお寺の北側にあり、中央線を渡って永保寺へ向かいます。

最短ルートで向かうと観音堂の後ろの丘から降りていくようなルートとなり、ちょっと趣に欠ける感があるので、できれば続芳院の分岐を東に折れ、川に沿って向かうのが良い様に思います。
小さな山門をくぐり、鐘楼をながめながら進んでいくと池が見えてきます。
そして有名な庭園と共に無際橋、観音堂が目に飛び込んできます。
私の拝観した時は新緑の美しい時期で、さわやかな風と色とりどりの樹木が美しかった印象です。
無際橋の上で庭園を眺めながらふと気が付いたのですが、橋の中央部にある建物、柱がエンタシス(中央部が端部に比べ太い構造)の様になっているんですよね、、、法隆寺の柱は有名ですが、以外にも永保寺にも採用されていました。気になる方は確認してみてください。

さて、池をぐるりと回って進むと奥に開山堂がひっそりとたたずんでいます。
開山堂は永保寺の開山、元翁本元(1281‐1332)を祀るお堂で、庭園の中に煌々と日差しを受けて佇む観音堂に対し、開山堂は木漏れ日の中にひっそりと佇んており、とても対照的な印象を受けます。現在かなり手前に柵が設置されており、観音堂程近くで鑑賞できなかったのが残念ではありましたが、遠巻きからでも美しい建物でした。



この記事を作成しているときに気が付いたのですが、最近グーグルのストリートビューで永保寺庭園を散歩できるようになった様です。写真を見る限り撮影時期は秋ではない季節であったのでその辺りが少し残念ですが、静かで美しい景色が楽しめるかと思います。

さてさて、突然こんな観光案内をアップしてみましたが、昨年ホームページ引っ越しをした際にブログのシステムが変わってしまい、未だに扱いがよくわかっていません。今回の写真もいっぱい撮影してきたのですが、どう言う訳か1枚しか載せられず歯がゆいところですが、もっと写真を見たい方は、メールやメッセンジャーなどでお送りいたしますので是非お問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
  

H30/5/12 追記

ようやくこのブログの作成方法わかってきたのでいくつか写真をアップしておきます

観音堂裏手からの眺望

手つかずの自然に囲まれた景色です。

あえて川を景色に入れなかったのも何かの考えあっての事なんでしょうね。

永保寺 開山堂 (僊壺堂:せんこどう)

1352年頃に足利尊氏が建立したといわれ純正唐様ともいうべく室町時代初期の代表的な建築です。

裏側の祀堂に開祖夢窓国師開山仏徳禅師の座像が安置されています。

(現地案内看板より)

無際橋の柱

上下と中央で柱の太さが違っています。

是非現地で見てみてください。

永保寺所蔵の文化財を紹介した看板です。

この日は時間が限られていたので仏像や書画の文化財は見学できませんでした。

てな訳で手抜き写真でご容赦ください。

最後におまけなのですが、道中こんな立て看板がありました。

お気軽に西国観音霊場巡りができます。

よろしければトレッキングのネタにいかがでしょうか?