雨漏り補修に行ってきた 事例その1

今回の事例は木造2階建て在来工法で外壁が左官仕上げの純和風住宅。

雨漏りの原因と予測されるのはシミが出ている場所の真上付近。

このあたりの屋根は少し込み入っており、やはりこの辺りが怪しいのではないかと判断しました。

それが下の写真になります。

屋根の棟と柱が当たっている所の漆喰が微妙に変色しています。さらにヒビが入っている所を境に色も違いますね。今回はここが原因と判断して補修を進めます。

まずは変色している場所を慎重に斫っていき柱と瓦を露出させていきます。

柱が出てきました。

瓦と柱の間に詰め込んである漆喰が湿った色をしています。柱を触ってみると、しっとりした感じがしますので水が浸入していたのは間違いないでしょう

昔の建物、特に1階と2階とで壁の位置がずれていて、なおかつ真壁(柱を露出させるつくり)の場合、こういった所の始末の仕方は非常に神経を使う場所ではないでしょうか。

瓦と柱の間に挟まっていた漆喰を取り出したところ・・・

えらく変色して・・・既に元の色とは程遠いくらいになっていました。

勿論よく湿っていました。

まずは瓦と柱の間をコーキング材で埋め、そしてのし板金を被せて行き、壁等に当たった雨水が裏に廻らない様に処理を進めていきます。

上は作業完了時の写真です。

実際にこの隣の柱の処理も同様の作業を実施しましたが、そちらの柱部分に施工してある漆喰の変色やひび割れ具合から判断するに、やはり角部分(写真部分)が原因ではないでしょうか・・・

最も施工直後でコーキングが乾いていない事の他諸事情により水掛けによる漏水試験ができなかったので、この仕事が正しかったかどうかは次の風を伴った雨待ち・・・この辺りが何とも中途半端なのですが、今回の報告はここまでになります。