前回の永保寺に引き続き御嵩町にある願興寺さんに行ってきました。
大寺山 願興寺 (国指定重要文化財) 概略
弘仁6年(815年)伝教大師(最澄)がこの地に施薬院を建立し、薬師如来を奉納安置。
長徳4年(998年)一条天皇の勅願により七堂伽藍が完成。山号「大寺山」寺号「願興寺」となる。
その後2度にわたる兵火により焼失も近郷の百姓達が力を合わせ再興し現在に至る。
*願興寺公式ホームページより抜粋
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願興寺は中山道御嵩宿にあり、お寺以外にも本陣や商家の見学もできます。
駐車場はお寺の西側にあるのですが、現在本堂の大改修が始まるとの事で工事の現場事務所が鎮座し数台停められるくらいですが、本陣横に駐車場があるのでそちらを利用するのもひとつです。
山門をくぐり振り返ると山門の屋根にこちらのご本尊の愛称「蟹薬師」にもちなんだ瓦が・・・
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昔の方はユーモアがあっていいですね~
そしてまた振り返ると
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本殿がどーんと鎮座しております。
民衆の力で再興されているだけあり、梁などは曲がりくねった物があちこちに使用されていますが、そこは流石に良い大工さんが仕事をされたのですね、木組みが美しかったです。
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そしてちょっと気になったのがこれ。
肘木なのか梁なのかはたまた飾りの頬杖なのか、、、余り見かけない装飾です。
ちなみに上の写真の左の方(写ってませんが)に蟇股(かえるまた)なる装飾を兼ねた束木があるのですが、腐ってしまっているのか中央部分がなくなっていました。
今回の大修復で復元されるかちょっと楽しみです。
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そしてこちらが今回10年がかりで修繕をする原因となった本堂裏手。
かなり傷んでおりました。
古い建物は柱が露出していて変化が目で見てわかりやすい為修繕箇所が特定しやすいですね。
更に床下も高さがありメンテナンスもし易そう・・・
しかし、物が大きすぎるため費用は一般民家では考えられない金額になってしまいます。
しかし、重要文化財である事や御嵩宿という歴史的町並みの一角として今回の修繕工事が決まったのはとても喜ばしい事です。10年後の工事完了がとても楽しみです。業者さん、頼みますよ~~
時に商売柄気になったのですが、こういった古建築のインスペクションはやはり大学の教授さんとかがやるんでしょうかねぇ?
是非一度拝見してみたいものです。