古建築探訪 桜堂薬師(瑞櫻山 法妙寺)

桜堂薬師は瑞浪市土岐町にあり、開基は三諦上人、弘仁3年(812年)嵯峨天皇の勅願寺とされています。

現在は仁王門、本堂等がのこっているだけであるが、かつては本堂の他24~36のお寺が建ち並び高野山、比叡山と共に日本三山の一つといわれていたようである。

 しかし、残念ながらかつての隆盛はみられません。

それは開基後500年の間に度重なる戦乱により徐々に衰退し、元亀2年(1571年)に武田・織田の戦乱の際に薬師を焼かれてしまいます。

その後1600年頃より少しずつ復興し、1667年再興されます。

仁王門

本堂

本堂に上がり天井を眺めてみると、蟇股に彫刻が施されています。

上から「孔雀(?)」「白虎(?)」「青龍(?)」「朱雀(?)」なんでしょうか、、、この彫刻について記載が見当たらなかったのであくまで私の想像なのですが、なかなか素晴らしい彫刻です。

ちなみに、この裏側にも彫刻が施されており、そちらも素晴らしいので是非現地で確認してみてください。

 

続いて脇にある観音堂を拝見します。

こちらもお堂の格天井の板に百人一首の様な絵付の和歌が書かれており、趣深く感じます。

こちらのご本尊は「聖観音」さん。

元々屏風山麓の大悲山に「峰山観音」としてお祀りされていたものを、堂宇荒廃により移奉されたとの事です。

 

他にも弁天堂や蓮の咲く池、春にはしだれ桜など、地元に愛された見どころ満載のお寺ではないでしょうか。