土地の境界杭

弊社では木造住宅(新築、リフォーム)の設計、診断、施工の他不動産業もしております。

不動産を兼業しているのは地域の工務店ではよくあるお話で、弊社もご多分にもれず土地探しから住宅の建設まで又は、中古住宅の仲介からリフォームまでご提供できるようにしております。

今回はそんな不動産の現場調査であったお話です。

 

不動産の売買において土地の境界というのはとても重要なもので、この境界で隣地の方と揉めるなどという話はよくあるのですが、近年「地籍調査」といって市町村が主体となって境界をしっかりと確定させる作業が進んでまいりました。

今回の物件も地籍調査が実施され、登記される前段階の状態でした。

こういった地籍調査が実施されている物件は境界がしっかりしているお陰で我々にとって扱いやすいのですが、稀に境界杭をよく知らない工事業者さんによる杭の破損や紛失があります。

上の写真の赤矢印が下の写真の赤〇印になるのですが、見事にありません。

左の境界のプレートが付いているコンクリートと無くなっている所のコンクリートの色の違いから考えられるのは何かの工事で破損又は紛失してしまい、復旧を忘れている・・・

 

杭なんてホームセンターに似たような物が売っているから簡単に打てるだろうなんて思っていませんか?

杭を復元するには、たかだか1か所でも正規の手続きをすると数万円、隣地の地権者さんなどの立会があると、その方の経費等も加わり下手をすると・・・な金額になってきます。

こういったトラブルを防ぐためにもお客様ご自身が土地の境界(杭)についてよく知っておく(測量や登記などをして公の記録に残しておく)必要があると同時に、境界復元に対応できる(責任のとれる)業者さんを選ぶ様お勤めください。